ランフォードの問題・考察3を示す。
考察3
記号1が2個、記号2が2個、・・・、記号6が2個からなる長さ12の
記号列において、
記号1の対の間に1個の記号、
記号2の対の間に2個の記号、
・・・、
記号6の対の間に6個の記号
があるような記号列を考察する。
1が2個、2が2個、・・・、6が2個からなる長さ12の記号列において、
記号mが最初に現れる位置をa(m)、2番目に現れる位置をb(m)とする。
記号mが挟む他の記号の個数をc(m)と置くと、
c(1)=b(1)-a(1)-1
c(2)=b(2)-a(2)-1
・・・
c(6)=b(6)-a(6)-1
となる。
A(6)={a(1),a(2),a(3),a(4),a(5),a(6)}
B(6)={b(1),b(2),b(3),b(4),b(5),b(6)}
α(6)=a(1)+a(2)+a(3)+a(4)+a(5)+a(6)
β(6)=b(1)+b(2)+b(3)+b(4)+b(5)+b(6)
γ(6)=c(1)+c(2)+c(3)+c(4)+c(5)+c(6)
=β(6)-α(6)-6
と置く。
A(6)∪B(6)={1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12} なので、
・A(6)で偶数6個、奇数0個なら、B(6)は偶数0個、奇数6個となる。
α(6)は偶数、β(6)は偶数、γ(6)は偶数となる。
・A(6)で偶数5個、奇数1個なら、B(6)は偶数1個、奇数5個となる。
α(6)は奇数、β(6)は奇数、γ(6)は偶数となる。
・A(6)で偶数4個、奇数2個なら、B(6)は偶数2個、奇数4個となる。
α(6)は偶数、β(6)は偶数、γ(6)は偶数となる。
・A(6)で偶数3個、奇数3個なら、B(6)は偶数3個、奇数3個となる。
α(6)は奇数、β(6)は奇数、γ(6)は偶数となる。
・A(6)で偶数2個、奇数4個なら、B(6)は偶数4個、奇数2個となる。
α(6)は偶数、β(6)は偶数、γ(6)は偶数となる。
・A(6)で偶数1個、奇数5個なら、B(6)は偶数5個、奇数1個となる。
α(6)は奇数、β(6)は奇数、γ(6)は偶数となる。
・A(6)で偶数0個、奇数6個なら、B(6)は偶数6個、奇数0個となる。
α(6)は偶数、β(6)は偶数、γ(6)は偶数となる。
以上より、γ(6)は常に偶数となる。
一方、求める記号列では、c(1)=1,c(2)=2,c(3)=3,c(4)=4,c(5)=5,c(6)=6 から、
γ(6)=21となる。
したがって、n=6の場合、求める記号列は、0個になる。
同様の議論で、n=10,14,18,…,4i+2,… において、求める記号列は、0個になる。