パズル万華鏡

面白いパズルの紹介と解説をします。

確率の理解(確率の定義)・問題1の解

 確率の理解(確率の定義)・問題1の解答例を示します。

 

問題1の解

 赤玉、白玉はそれぞれ区別して考えることが重要である。

すなわち、赤1、赤2、白1、白2、白3。

 列挙法と組合せの考え方を示す。

○列挙法

箱から2個取り出す方法を列挙すると、10通り。

  {(赤1,赤2),(赤1,白1),(赤1,白2),(赤1,白3),(赤2,白1),
   (赤2,白2),(赤2,白3),(白1,白2),(白1,白3),(白2,白3)}

(1)赤玉を2個取り出す方法は、{(赤1,赤2)}の1通り。

   したがって、求める確率は、1/10。

(2)赤玉1個、白玉1個を取り出す方法は、6通り。

   {(赤1,白1),(赤1,白2),(赤1,白3),
    (赤2,白1),(赤2,白2),(赤2,白3)}

   求める確率は、6/10。

(3)白玉を2個取り出す方法は、3通り。

   {(白1,白2),(白1,白3),(白2,白3)}

   求める確率は、3/10。

(4)2個が同じ色となるように取り出す方法は、4通り。

   {(赤1,赤2),(白1,白2),(白1,白3),(白2,白3)}

   求める確率は、4/10。

(5)2個の内、少なくとも1個が白玉となるように
   取り出す方法は、9通り。

   {(赤1,白1),(赤1,白2),(赤1,白3),(赤2,白1),(赤2,白2),
    (赤2,白3),(白1,白2),(白1,白3),(白2,白3)}

   求める確率は、9/10。

(6)2個の内、少なくとも1個が赤玉となるように
   取り出す方法は、7通り。

   {(赤1,赤2),(赤1,白1),(赤1,白2),(赤1,白3),
    (赤2,白1),(赤2,白2),(赤2,白3)}

   求める確率は、7/10。
○組合せ

 n個のものからr個取り出す方法の数をC(n,r)で表す。

 5個から2個取り出す方法は、C(5,2)=10通り。

(1)赤玉を2個取り出す方法は、C(2,2)の1通り。

   求める確率は、C(2,2)/C(5.2)=1/10。

(2)赤玉1個、白玉1個を取り出す方法は、C(2,1)×C(3,1)の6通り。

   求める確率は、C(2,1)×C(3,1)/C(5,2)=6/10。

(3)白玉を2個取り出す方法は、C(3,2)の3通り。

   求める確率は、C(3,2)/C(5,2)=3/10。

(4)2個が同じ色となるように取り出す方法は、C(2,2)+C(3,2)の4通り。

   求める確率は、(C(2,2)+C(3,2))/C(5,2)=4/10。

(5)2個の内、少なくとも1個が白玉となるように取り出す方法は、

   2個取り出す方法から2個とも赤の場合を除けばよい。

   その方法は、C(5,2)-C(2,2)の9通り。

   求める確率は、(C(5,2)-C(2,2))/C(5,2)=9/10。

(6)2個の内、少なくとも1個が赤玉となるように取り出す方法は、

   2個取り出す方法から2個とも白の場合を除けばよい。

   その方法は、C(5,2)-C(3,2)の7通り。

   求める確率は、(C(5,2)-C(3,2))/C(5,2)=7/10。

 

f:id:isemba:20210630142406j:plain