確率の理解(確率とは)・考察1を示します。
事柄
・「宝くじに当たる」
・「応援しているサッカーチームが試合で勝つ」
・「明日、晴れる」
の起こりやすさを、
・「ほとんど当たらない」
・「たぶん勝つ」
・「おそらく晴れる」
というような曖昧な表現ではなく、
・「3%当たる」
・「勝てるのは40%」
・「90%晴れる」
というような数値で表現できるのが望ましい。
このような事柄は、偶然的な事象と呼ばれる。
ある事象が起こる割合のことを、ある事象が起こる確率という。
これから、事象の起こる割合、すなわち確率を数値で表す方法を考察していく。
●考察1
箱の中に赤玉が1個、白玉が1個入っているとする。外から見えない状態で
玉を1個取り出すとき、「赤玉を取り出す割合」と「白玉を取り出す割合」は
同じと考えられる。
また、箱の中に赤玉が2個、白玉が1個入っているとすると、玉を1個取り出すとき、「赤玉を取り出す割合」は「白玉を取り出す割合」より2倍程度大きいと考えられる。
箱の中の赤玉の個数と白玉の個数を考慮しないで、赤玉と白玉の2種類あるからとの理由で、「赤玉を取り出す割合」と、「白玉を取り出す割合」は、
同じと考えるのは間違いである。
箱の中に赤玉が99個、白玉が1個の場合、赤玉、白玉を取り出す割合は、
同程度と考えられるだろうか。
すなわち、確率を考えるときは、同じ赤でも、大きさや重さが異なるものと
区別して考える必要がある。