パズル万華鏡

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n人の賢人問題(2)の解

 n人の賢人問題(2)の解答例を示します。

 

問題(2)の解

 4人の内、高々1人に墨が塗られている場合、4人全員が笑うことはない。

したがって、4人の内、少なくとも2人に墨が塗られていることになる。

4人の内、2人の顔に墨が塗られている場合を考察する。

「賢人A,Bの顔に墨が塗られていない、賢人C,Dの顔に墨が塗られている」と仮定してみる。

 もしそうなら、CはDが笑っていることから、自分(C)に墨が塗られているのではないかと気がつくはずだ。なぜなら、CはA,Bの顔に墨が塗られていないことはわかっているから。

しかし、Cにその様子はない。Dについても同じ。

ということは、賢人A,Bの少なくとも1人の顔に墨が塗られていることになる。

結局、4人の内、少なくとも3人の顔に墨が塗られていることになる。

4人の内、3人の顔に墨が塗られている場合を考察する。

「賢人Aの顔に墨が塗られていない、賢人B,C,Dの顔に墨が塗られている」と仮定してみる。

 もしそうなら、BはC,Dが笑っていることから、自分(B)に墨が塗られているのではないかと気がつくはずだ。なぜなら、BはAの顔に墨が塗られていないことはわかっているから。

しかし、Bにその様子はない。C,Dについても同じ。

ということは、賢人Aの顔に墨が塗られていることになる。

「賢人Bの顔に墨が塗られていない、賢人A,C,Dの顔に墨が塗られている」と仮定してみても同様に、賢人Bの顔に墨が塗られていることになる。

「賢人Cの顔に墨が塗られていない、賢人A,B,Dの顔に墨が塗られている」と仮定してみても同様に、賢人Cの顔に墨が塗られていることになる。

「賢人Dの顔に墨が塗られていない、賢人A,B,Cの顔に墨が塗られている」と仮定してみても同様に、賢人Dの顔に墨が塗られていることになる。

結局、4人全員の顔に墨が塗られていることになる。

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