男女の確率問題(5)の解答例を示します。
(5)の解
(考察)
「3人の子供は、『男が3人』『男が2人、女が1人』『男が1人、女が2人』
『女が3人』の4通りなので、それぞれの確率は、1/4である」という議論は、間違っている。
プログラムでシミュレーションをしてみると、このような間違いに気づくことが多い。
問題(5)のシミュレーションを行うプログラムを書き、実行した。
●プログラム(BG511.bas)
' << BG511.bas >> ' Tiny Basic ' 問題(5)のシミュレーション ' Dim A(3): ' 男女の状態を表す配列。 ' A(1)=0:1番目が男の場合。 ' A(1)=1:1番目が女の場合。 ' A(2)=0:2番目が男の場合。 ' A(2)=1:2番目が女の場合。 ' A(3)=0:3番目が男の場合。 ' A(3)=1:3番目が女の場合。 Dim B(7): ' 3人の子どもの状態を表す配列。 ' B(0):1番目が男、2番目が男、3番目が男の場合の数。 ' B(1):1番目が女、2番目が男、3番目が男の場合の数。 ' B(2):1番目が男、2番目が女、3番目が男の場合の数。 ' B(3):1番目が女、2番目が女、3番目が男の場合の数。 ' B(4):1番目が男、2番目が男、3番目が女の場合の数。 ' B(5):1番目が女、2番目が男、3番目が女の場合の数。 ' B(6):1番目が男、2番目が女、3番目が女の場合の数。 ' B(7):1番目が女、2番目が女、3番目が女の場合の数。 ' Do ' 実験回数NMAXを読み込む。 Read NMAX If NMAX <= 0 Then Exit Do ' ' 初期設定。 Randomize 123: ' 乱数の初期設定。 For K=0 to 7: B(K)=0: Next K ' ' NMAX回実験を繰り返す。 For N=1 To NMAX ' 1番目の子供の判定。 ' 1番目の子供の男女の出生割合を、1:1と考える。 ' 1番目が男ならA(1)=0、女ならA(1)=1。 If Rnd < 0.5 Then A(1)=0 Else A(1)=1 ' 2番目の子供の判定。 ' 2番目の子供の男女の出生割合を、1:1と考える。 ' 2番目が男ならA(2)=0、女ならA(2)=1。 If Rnd < 0.5 Then A(2)=0 Else A(2)=1 ' 3番目の子供の判定。 ' 3番目の子供の男女の出生割合を、1:1と考える。 ' 3番目が男ならA(3)=0、女ならA(3)=1。 If Rnd < 0.5 Then A(3)=0 Else A(3)=1 ' ' 配列Bに記録する。 ' A(1)=0,A(2)=0,A(3)=0 のとき、K=0 ' A(1)=1,A(2)=0,A(3)=0 のとき、K=1 ' A(1)=0,A(2)=1,A(3)=0 のとき、K=2 ' A(1)=1,A(2)=1,A(3)=0 のとき、K=3 ' A(1)=0,A(2)=0,A(3)=1 のとき、K=4 ' A(1)=1,A(2)=0,A(3)=1 のとき、K=5 ' A(1)=0,A(2)=1,A(3)=1 のとき、K=6 ' A(1)=1,A(2)=1,A(3)=1 のとき、K=7 K=A(1)+2*A(2)+4*A(3) B(K)=B(K)+1 Next N ' ' 実験結果の表示。 Print"実験回数:";NMAX Print Using"男の子が3人となる確率:#.###";B(0)/NMAX Print"男の子が2人、女の子が1人である確率:"; Print Using"#.###";(B(3)+B(5)+B(6))/NMAX Print"男の子が1人、女の子が2人である確率:"; Print Using"#.###";(B(1)+B(2)+B(4))/NMAX Print Using"女の子が3人となる確率:#.###";B(7)/NMAX Print Loop End ' ' データ。 Data 1000, 10000, 100000, 1000000, 0
実行結果