パズル万華鏡

面白いパズルの紹介と解説をします。

時計盤問題・考察(1)

 時計盤問題・考察(1)を示します。

 

考察(1)

 n=12の場合、隣接する3つの数(3つ組と呼ぶ)の和で、20以上のものがある。

 数をx1,x2,…,x12とし、12個の3つ組の和をS(12)とする。

3つ組の和がすべて19以下とすると、

  S(12)=(x1+x2+x3)+(x2+x3+x4)+…+(x11+x12+x1)+(x12+x1+x2)
     ≦12×19
    =228

ところが、左辺S(12)は、

  S(12)=3×(x1+x2+…+x12)
    =3×(1+2+3+4+5+6+7+8+9+10+11+12)
    =3×78
    =234

これは、矛盾である。したがって、3つ組の和で、20以上のものがあることが示された。

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