賭けに使うコインの問題(1)の解答例を示します。
(1)の解
コインを2回投げて、表裏が出た場合と裏表が出た場合の2つを賭に使う。表表と裏裏は捨てて賭に使わない。
表の出る確率をpとすると、表裏の出る確率は、p(1-p) 裏表の出る確率は、(1-p)pとなり、同じ確率となる。
この方法では、決着が付かないこともあり得る。そこで、決着が付くまでコインを投げる平均回数を考察する。
n回連続決着しない確率は、決着する確率をs=2p(1-p)とすると、 (1-s)n となる。決着するまでの平均回数は、
1回目で決着する確率 s
2回目で決着する確率 (1-s)s
3回目で決着する確率 (1-s)2s
・・・
n回目で決着する確率 (1-s)n-1s
を考慮すると、
s + 2(1-s)s + 3(1-s)2s + 4(1-s)3s + …
= s{ 1 + 2(1-s) + 3(1-s)2 + 4(1-s)3 + … }
となる。
整理すると、1/s となる。