パズル万華鏡

面白いパズルの紹介と解説をします。

背理法の理解・整数問題(4)の解

 背理法の理解・整数問題(4)の解答例を示します。

 

問題(4)の解

 背理法で示す。

 「積(a(1)-1)(a(2)-2)・・・(a(n)-n)が奇数である」と仮定する。

 積(a(1)-1)(a(2)-2)・・・(a(n)-n)が奇数であることと、
a(1)-1,a(2)-2,・・・,a(n)-n がすべて奇数であることとは同値である。

そこで、n=2m+1とすると、

  「a(1)-1が奇数」と「a(1)が偶数」は同じ
  「a(2)-2が奇数」と「a(2)が奇数」は同じ 
   ・・・
  「a(2m+1)-(2m+1)が奇数」と「a(2m+1)が偶数」は同じ

となり、a(1),a(2),・・・,a(n)には、偶数がm+1個、奇数がm個となる。

一方、1,2,・・・.2m+1には、偶数がm個、奇数がm+1個である。

これは矛盾する。

したがって、(a(1)-1),(a(2)-2),・・・,(a(n)-n)はすべて奇数にはならない。

すなわち、積(a(1)-1)(a(2)-2)・・・(a(2m+1)-(2m+1))は奇数にはならず、

偶数になる。

f:id:isemba:20190112165717j:plain