パズル万華鏡

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数学的帰納法によって解ける整数問題・考察(3)

 数学的帰納法によって解ける整数問題・考察(3)を示します。

 

考察(3)

 58x+17y = 1 となる整数x,yをユークリッド互除法を用いて
求めることができる。

 ヒント:58と17は互いに素である。

 58と17の大公約数を求めるユークリッド互除法を用いる。

   58 = 17×3+7 --- (1)
   17 = 7×2+3  --- (2)
    7 = 3×2+1  --- (3)
    3 = 1×3   --- (4)

   1 = 7-3×2         (3)を変形する。

    = 7-(17-7×2)×2  (2)を用いて3を展開する。

    = 7×5-17×2       整理する。

    = (58-17×3)×5-17×2  (1)を用いて7を展開する。  

     = 58×5-17×17

したがって、x = 5,y = -17 を得る。

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