パズル万華鏡

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農夫の渡河問題(1)の解1

 農夫の渡河問題(1)の解答例を示します。

 

問題(1)の解1

 オオカミ、ヤギ、キャベツ、農夫がそれぞれ川の左岸にいるときに L 右岸にいるときに R で表わすと、最初の状態は、LLLL となる。目標の状態は、RRRR である。最初の状態を親節点とすると、最初の状態から4つの状態、LLLR,LLRR,LRLR,RLLR が得られ、これらはつぎのように表すことができる。

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 このように、ある状態から得られる状態をつぎつぎに求めていくと、樹形図が構成できる。

この樹形図では、最初の状態(LLLL)からある状態までの経路中に同じ状態が現れる場合と、ヤギまたはキャベツが食べられてしまう場合、その状態を枠で囲む。

前者は繰り返しになるためであり、後者は題意を満たさないからである。

また、題意にあう状態(RRRR)が得られたときもその状態を枠で囲む。

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 樹形図を最初の状態(LLLL)から出発して、反時計回りにたどりすべての状態を調べる。

その結果、 最初の状態(LLLL)から枠で囲まれた(RRRR)への長さ7の2つの経路が求める解に対応することがわかる。

 解(1): LLLL → LRLR → LRLL → LRRR → LLRL → RLRR → RLRL → RRRR

 解(2): LLLL → LRLR → LRLL → RRLR → RLLL → RLRR → RLRL → RRRR

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